うら若きプリンの悩み

恋愛依存気味だった女がアラサー前にしてやっと現実をみはじめた

あの日流した涙すべてに捧げる

ちょうど一年前に遡る。

 

どうしようもなくオタクで現実逃避ばかりしていた私。マッチングアプリで出会った相手に恋をした。

電話で話したとき好きになった。高くてハスキーな声がタイプだった。

博識で礼儀正しくてユーモアがあって初めてとは思えないくらい話しやすかった。

 

彼と過ごした時間は宝物であの時を超える幸福はきっとないんじゃないかと思う。

人生で初めて生きててよかったと思った。そう、あれは初めての恋だったんだ。

 

彼の好きだったところはたくさんあるけれど一番は観察力があるところだ。

近くを通りかかる人、何気ない風景の何気ないものをよく見つけていた。私の知らない私まで見つけてくれた。

私が抱えていたどうしようもない孤独と似たようなものを彼は持っていてその部分にも惹かれた。

大好きだった。どうしても彼のものになりたかった、いや、ものにしたかった、嫌な言い方だけど。

 

そんな彼に対して私はなにもかも経験がなさ過ぎた。恋愛もしてこなかった、自立もしてなくて、二次元に逃げてばかりいた。自分のやりたいことの理想像だけを描いていた。

 

結果、付き合ってもないのに勝手に拗らせて失恋した。というか自爆した。自爆した結果、ストーカーになった。

 

 

…とまあ、ざっくり私の初恋をまとめてみた。私は失恋でその人を失ったけど、得たものも多くあった。

得たもの、それは今まで目を背けてきた現実そのものだった。

今まで現実から逃げてきた、だから人生で一番好きになった人を失った、向き合うことができなかった。

 

失恋したあとは地獄だった。失恋は病気だと思った。今も完治したわけではない。

孤独だった、つらかった、怖かった。毎日何かを求めては突き放されてありもしない幻想を追い求めた。寂しさからたくさんのものを失った。

でも全部自業自得だと思った。

それは失恋という甘い皮をまとった現実という凶器そのものだった、目の前の凶器に気づかないふりをし続けた結果なのだ。

 

彼を好きになって一年経った今、振り返ると本当にいろいろなことがあった。

苦しかったけど私も少しずつ前に進んでいると思う。

 

このブログは失恋という形で突然牙向いた凶器に傷ついた女の子たちが少しでも前を向けるように、という願いを込めて設立した。

お悩み相談、私の体験談、雑記、失恋を経て得た考え方など発信できればいいなと思っています。

ウェルテルのような最後を迎えないように…

 

それでは、どうか、ごゆるりと。